これはマズイ?!書類審査で落とされない履歴書・職務経歴書の書き方

求人情報から希望に合いそうな企業を見つけたら、まずは応募書類を送るところからスタートする場合が多いのではないでしょうか。
その後、採用までには何度かの面接、企業によっては適性試験などもあるかもしれません。

とはいうものの、まずは書類審査を通過しなければお話になりません。どの企業でも必要となるのは履歴書と職務経歴書。(職種によっては過去の制作物なども求められるかもしれません。)

転職エージェントを通じての転職の場合は、担当者からいろいろアドバイスもあると思いますが、求人サイトやハローワークなどで自分で見つけた企業ですと、自分で書類も作成しなければなりません。
40代、50代の転職となると、書類審査からかなりハードルが高いといった声も聞かれます。10社に書類を送って面接までたどりつけるのが1~2社あればいい方だ、なんて知人もいました。ここは腰を据えてしっかりと書類作成に取り組まなければなりません。

具体的な書類作成の方法やポイントなどはネット上に豊富にありますので探してみてください。ここでは私自信が選考側にいた経験から注意していただきたいことを(自分への警鐘も含めて)書いておきます。

書類を受け取る側のことを考える

応募書類はまず採用担当者の手元に届きます。そして面接するかを判断するプロセスは企業によって様々でしょうが、まず基本的なことから。

・量が多い、文章が難解など、読みにくい書類は(しっかりとは)読まれない
・誤字脱字が多いとその時点で基礎学力や注意力が足りないと判断される
・求人の要件と自己PRが乖離していると理解力、判断力不足が疑われる

採用担当者は日々の業務もこなしながら、多くの採用希望者の書類に目を通して判断しています。当たり前のことですが採用する可能性の低い応募者と面接している時間はありません。書類を見て“この人はダメ”と思われたらその場で失格となってしまいます。

ですので応募書類はざっと目を通して「この人に会ってみよう」「話を聞いてみよう」と思わせるものでなければなりません。

職務経歴書は3枚以内に

履歴書は市販の用紙やダウンロードしたテンプレートを使用する場合が多いと思います。その場合、A4で2枚分におさまるかと思いますので、量に関して特に問題になることは無いかと思います。(転職歴が多い方は工夫が必要かも?)
また、履歴書に関しては「手書き」が指定の場合もありますので注意してください。で、この手書きが曲者で、あまりに字が汚いと、マイナス評価にも繋がりますので、丁寧に書きましょう。(いい加減に書いたという感じがしなければよいと思います。字が美しいとそれはそれで好印象なのは間違いありませんが、それよりも内容ですね。)

履歴書はある意味経歴を書き連ねればよく、学校や職歴、経歴、資格などが超優れていたり、応募先にピッタリという場合は即採用!!というケースも無いとは言い切れませんが、特に小高年齢での転職の場合は、やはり職務経歴書が重要になるでしょう。

書きたいこと、伝えたいことが山ほどあるかもしれませんが、ここは読む側のことも考えて、A4で2枚くらい、多くても3枚に収めたいところです。もちろん文字をびっしりと詰めるのではなく、読みやすいサイズと行間なども留意してください。

業務の内容やスキルを分かりやすく

職務経歴書は履歴書に記載した職歴、経歴に加えて、業務の内容やあなたのスキルを記載できる書類です。しっかりとアピールしていただきたいのですが、ここで注意が必要なのは「一般的な分かりやすさ」です。長い間同じ会社にいると感覚が麻痺してくることがあります。業界あるいはその会社独特の専門用語や言い回し、業務やスキルの重要性などがそれにあたります。ですので、一般の人でも分かる言葉で、あるいは注釈をつけるなどの配慮が必要ですし、売上や部下の人数、関わったプロジェクトの規模なども分かりやすく記載しましょう。

あなたのスキルに関しても、一般的な視点で見つめ直して書き出した上でよいと思われるものをピックアップしてください。

応募先ごとに内容をカスタマイスすべし

履歴書はどの企業に対しても同じでよいと思います。但し、志望動機を書いている場合は応募先に合わせて書き直すべきでしょう。

職務経歴書に関しては、一般的な(どんな企業でも通用しそうな)雛形を作成しておいた上で、応募先の企業や業種、応募職種に合わせて内容をカスタマイスすることをお勧めします。読む側としては、なぜこの人はうちに応募してきたのか?うちの会社で(即)戦力となりそうか?長く勤められそうか?というようなことがイメージできると次のステップに進めたくなるものです。

【やりすぎ注意】
相手の企業に合わせてと言いましたが、あまり深く突っ込みすぎると逆効果ということもあります。もちろん的確な内容であれば問題ないのですが、ハズれているとはっきり言って印象は悪くなります。私の経験でもこういった経歴書を受取ったことが少なからずあります。熱意は評価しなくもないですが、求人情報や企業情報、業界動向などをうまく読み取れないというマイナス評価をしました。(おそらく1人も面接まで進めていないと記憶しています。)

送付(提出)前に確認する

あなたの今後の人生を左右するかもしれない応募書類。提出前には必ず読み返して内容を確認してください。
誤字脱字はないか?
狙い通りの内容になっているか?
できれば第三者に確認してもらうのがベストです。また自分でチェックする場合でも、パソコンの画面上ではなく、プリントアウトしたもので確認してください。

【見落とし注意!】
必ず注意していただきたいことがあります。
書類のコピペや修正漏れです。
どういうことかというと、上で企業ごとにカスタマイズと言いましたが、書類を修正する際に、他社に出した情報をそのまま直さず提出してしまうということです。

さすがにそんなことは無いでしょう?!
と思うかもしれませんが、これ、意外とありました。
自分で作った資料は自分で確認して見落とすことが少なくないんです。

「私は○○業において・・・」
「御社の○○部門で・・・」

あれ?うちじゃないんですけど・・・

まあ、単なるケアレスミスだというのは分かります。
他の企業にも応募することは悪いことではありませんし、熱心に求職活動に取り組む中でうちの会社を選んでくれたんだなと前向きに捉えることもできなくはないですが、注意力不足だと判断しますし、もし実際の業務で顧客に提出する書類で同様のことがあると・・・と考えると怖くて採用できません。(職種にもよりますけどね)

ハローワークでも相談できます

基本的なことばかりで恐縮ですが、このようなことに注意すると、書類審査通過の確率が少し上がるんではないかと思います。
また、履歴書や職務経歴書の書き方はハローワークでも指導、添削してもらえますし、失業手当を貰っている方であれば、1回の求職活動にカウントされますので、利用してみるのもよいでしょう。

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